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至誠通天(36) 出会いの連鎖

印刷用ページを表示する掲載日:2016年9月1日更新

足利市長 和泉 聡

   全編足利で撮影された映画『団地』。6月に足利のユナイテッドシネマで行われた阪本順治監督の舞台挨拶は、大変印象深いものでした。
  

 大阪の団地が舞台の映画をなぜ足利で撮影したかについて、監督は一昨年に足利に巨大なオープンセットをつくって撮影した『バンクーバーの朝日』に触れ、「全国にフィルムコミッションのようなことをしている町はたくさんあるけれど、足利での支援体制と撮影のしやすさは、他とは比べ物にならないほど、群を抜いている。そうバンクーバー朝日のスタッフたちが言っているのを聞いて、足利に決めました」。
 

 私はこの挨拶を聞いて、「ああ、一生懸命にやっていると、こうして、素晴らしい出会いの連鎖が起きるんだなあ」と心の中でつぶやいたのでした。以来私は職員たちに「一生懸命やっていると、必ず素晴らしい出会いの連鎖が起きる。出会いの連鎖が起きていないのなら、それはまだ一生懸命さが足らない証拠だ」と言っています。
 

 歴史社会学者の小熊英二さんは6月30日付朝日新聞の「人との対話が、『回路』開く」という見出しの文章の中で、若者の政治参加に絡んでこう書きました。「思い出して欲しい。あなたが政治に関心を持った契機は何だろう。それは魅力的な先輩の姿や、友人の誘いなど、人間との対話ではなかったろうか。人間はデータよりも人間に動かされるのだ」。
 

 そう。人を動かすもの。それは補助金でもない、制度でもない、政策でもない、計画でもない、構想でもない。人を動かすもの。それは、熱い思いをもった人でしかない。そんなシンプルだけれどとても大切なことを忘れずに、まちづくりにあたっていきたいと思っています。