ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 市長の部屋 > 至誠通天(35) 人の評価

至誠通天(35) 人の評価

印刷用ページを表示する掲載日:2016年8月1日更新

足利市長 和泉 聡

  6月市議会の一般質問で、「市長が取り組んだ施策で様々な効果が出ているが、一部市民からは市長の仕事ぶりが見えないとの声がある」と、ご指摘を受けました。
 

 もしそうだとすれば、私の発信力をもっと高めていかなければと反省しました。しかし、それが人気取りのPRのようなものになってはいけません。大切なのは、周りの評価を過度に気にすることなく、自分が市長としてやるべきことをきちんとやれているのか、そのことを気にするべきだという姿勢です。
 

 『人の己を知らざるを患えず、己の能くする無きを患う』。人が自分を評価してくれないからといって嘆くことはない、自分が自分の仕事をきちんとやっているのか、それだけを気にしなさい、という論語の言葉です。

  『慮らずの誉あり、全きを求むるの毀りあり』。何もしなかったのに褒められることがあれば、
完全にやり遂げたと思ったのに叱られることもある、という孟子の言葉です。人の評価は自分の外側にあるものだから気にしてもどうすることもできない、大事なのは自分に恥じない生き方をすることだけだ。同じような言葉は、論語や孟子を読んでいると、たくさん出てきます。儒学を貫いている大切な考え方のひとつです。

 15万人の市民がいれば、私に対する評価は15万種類あるでしょう。大切なのは、そのひとつひとつに丁寧に耳を傾けること。さらに大切なのは、そうした評価に一喜一憂しないこと。人から評価されたくてやるのではなく、一生懸命、脇目もふらずに取り組んだ結果、気付いてみたら、人から評価を受けていた。人の評価とはそういうものだと思っています。これまでも、これからも、そんな思いで仕事に取り組んでいきます。