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至誠通天(34) 菊地歯車の快挙―(下)―

印刷用ページを表示する掲載日:2016年7月1日更新

足利市長 和泉 聡

 菊地歯車さんが寺岡町につくった新会社AeroEdge社。発注元であるフランスの航空機エンジン製造大手、スネクマ社との出会いの後、試作品を繰り返しつくり、長期請負契約の締結という快挙に至りました。
 

 前回紹介したその出会いと請負までの物語を聞くと、私の脳裏には、こんな光景が浮かんできました。それは天空の高いところから、神様がいつも地上を見ていて、まじめにコツコツと地道な努力をしている人のところに、ある日突然、すーっと舞い降り、そして微笑む。
 

 菊地歯車は、以前から継続して航空宇宙展に出品するなど、積極的な営業活動をしてきました。しかしそれ以上に、長い間、自社で働く従業員を大切にし、コツコツと地道な努力を積み重ねてきました。こうした会社の姿勢と思いは、いつか誰かの胸に必ず届き、今回のような大きな動きにつながっていく。大事なのは、派手にPRしたりすることではなく、自分たちがやるべきことを地味でいいから地道に続けることではないか。そして同じことが、きっとまちづくりにも言えるはずだ。私はそんな思いを強くしたのでした。
 

 余談ですが、ある時期、市内に適した土地が見当たらず、新工場を市外につくるという話がありました。市役所内にすぐに検討チームをつくり、都市計画法などさまざまなハードルを迅速にクリアすることで、市内につくってもらえることになりました。もし、これだけの物語が詰まった新工場が市外に建設されていたら、と思うと冷や汗が出ます。新しい企業や工場の誘致も大切ですが、今ある市内の企業の力を最大限発揮してもらえるよう、市としていつもアンテナを高くし、すばやい対応をすることが大切だと、改めて教えてもらったのでした。