ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 市長の部屋 > 至誠通天(33) 菊地歯車の快挙―(上)―

至誠通天(33) 菊地歯車の快挙―(上)―

印刷用ページを表示する掲載日:2016年6月1日更新

足利市長 和泉 聡

  3月30日、菊地歯車さんが寺岡町につくった新工場(新設した子会社のAeroEdge社)の竣工式は、とても印象深いものになりました。足利のものづくりの歴史に新たな1ページを刻む快挙中の快挙だからです。
 

 同社はフランスのスネクマ社という世界屈指の航空機エンジン製造会社から、間に大手企業を挟まず直接指名され、重要なエンジン部品を独占受注しました。今後、世界の空を飛び回るボーイング社とエアバス社がつくる主力機のエンジンに、同社がつくる羽根状の部品が搭載されるのです。
 

 「本来、うちのような従業員規模の小さな会社がやるような仕事ではない」と菊地歯車の義典社長。まさに、昨年ブレークしたドラマ『下町ロケット』を地で行く快挙なのですが、その経緯と出会いが興味深いものでした。
 

 2011年にパリであった航空ショーに菊地歯車が歯車部品を出品していると、スネクマ社の担当者がブースを訪れ、「あなたの会社は、これまでどんな部品をつくってきたのか教えて欲しい」と聞かれ、話が盛り上がったそうです。担当者は事前に菊地歯車が高い技術力をもっているとのうわさを聞いていたようです。
 

 それが縁で、その後スネクマ社の担当者が「ぜひ、工場を見せて欲しい」と足利市の同社を訪れました。そのときの思い出を担当者は「工場で部品を削る工員の英語はあまり上手じゃなかったけど、お互い技術屋なので、よく理解し合えた。この人たちになら私たちの大事な仕事を任せられると確信した」と、竣工式の日に話していました。菊地社長も「あの時は、これまで経験したことがないほど、うちの技術を褒めていただいた」とのこと。技術力の高さを目の当たりにしたスネクマ社の人たちの感嘆ぶりが伝わってきました。(続く)