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至誠通天(25) 一点突破する力

印刷用ページを表示する掲載日:2015年9月1日更新

足利市長 和泉 聡

  『市長塾』で私は子供たちに、「あれもこれもと一度に複数のことを欲張るのではなく、一時期ひとつのことに集中して、徹底的にやり抜いてみる。すると何かを『つかんだな』と思える瞬間が来る。そしたら、また次のことに挑む。それを繰り返しているうちに、色々なことが身に付く。総合力とは、こうして体得していくものだ」と話しています。
 

 私は5年ほど前に寄稿を求められたとき、高校時代を振り返って、次のような文章を書いたことがあります。

―「24時間英語で物を考える。数学、日本史、生物など、国語以外の高校の授業をすべて英語でノートをとる。世界史の中間試験の答案を全部英語で書いたこともあった。2年生の終わりのころか、英語のある先生が文字ばかりの洋書の探偵小説を貸してくれて、『この面白さがわかれば、和泉君の英語力も相当なもんだ』と言われ、夢中になって読んだ。そんなことをするうち、毎日英語で寝言を言うようになった。高校時代、英語の勉強に向き合った時のことを振り返ると、英語を学ぶと同時に、『物事に取り組む姿勢と方法』を学び、『目標に向かって突破する力』を身に付けたと思っている。英語に限らず、何事でも取り組む時に大切な『呼吸』は共通している。この時、身に付けたその呼吸は、社会人になってもずっと役立っている。自分を支えてきた本質みたいなものだ」―

 私は新聞記者時代、事件記者としてオウム真理教事件という史上空前の事件を担当しました。毎日、朝5時から未明の3時まで事件を追いかけて走りまわった。それを乗り越えられたのも、高校時代に身に付けた一点突破の原体験が土台にあったから、といつも思っています。