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至誠通天(20) カッコいいと思うこと

印刷用ページを表示する掲載日:2015年4月1日更新

足利市長 和泉 聡

  先月からご紹介している『市長塾』などの場で、私が紹介する亡き母の言葉。その二つ目は「聡よ、世界を股にかけて動き回る仕事につけたら、カッコいいよね」でした。中学生のころ、よく言われました。
 

  私の母は、足利女子高校を卒業後、1年間だけ足利から東京の洋裁学校に通ったあと、父と結婚しました。いつも自宅でミシンを踏みながら、内職で家計を助けて姉と私を育てました。普通の専業主婦でしたが、なぜか夢見がちのところがありました。
 

  私は25年間の新聞記者生活の半分を事件記者として、もう半分を海外特派員として活動しました。特派員として駐在したブラジルや、米国ボストンでの滞在生活をはじめ、30カ国以上を取材で訪問する海外経験を積みました。振り返ってみると、海外志向をもった背景には、この母からの語りかけが大きかったと思うのです。ですから私は父母の皆さんに「子ども、特に中学生前後の子どもに親が何を語りかけるかが、その子の人生観、倫理観、道徳観といったものの形成に大きく影響する」と話すことにしています。
 

  また生徒には「カッコいいと思うことが大切だよ」と話をします。誰かをカッコいいと思えば、その人に少しでも近づこうと、人知れず努力するようになります。それがその人の人生を切り開く力になっていく。そして、カッコいいというのは、決して背が高いとか、顔立ちが整っているとかではなくて、物事に必死に立ち向かっていく姿勢、生き様としてのかっこよさこそ、『本当のかっこよさ』なんだよ、と話しています。