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至誠通天(19) 人から受けた恩は忘れない

印刷用ページを表示する掲載日:2015年3月1日更新

足利市長 和泉 聡

  昨年4月から『市長塾』や『家庭教育懇談会』などの場で、私が日ごろ大切だと思っていること、大げさに言うと価値観や理念を、中学生や保護者のみなさんに話す機会を頂いています。そのまちのリーダーが、どんな価値観や理念を持っているかは、まちづくりの方向性に大きな影響を与えます。
  聞いて頂いた保護者から「講演の内容をぜひ、至誠通天の中で文章として残してほしい」とご要望を頂いたので、何回かに分けてご紹介します。

 講演では親しみやすくお話を聞いて頂くため、8年前に他界した私の母が、中学生の頃の私に、いつも語りかけていた言葉を紹介することにしています。そのひとつが「聡よ、借りたお金は1円でも覚えておきなさい。貸したお金は100円でも忘れなさい」でした。
  

 母は、人づきあいで心得ておくべき『コツ』のようなものを伝えたかったのでしょうが、この言葉の奥には、もっと深いメッセージがあったと思っています。それは「人から受けた恩は小さなことでも忘れない。人にしてあげたことは、たくさんのことでも、きれいに忘れる」です。人間は弱い動物ですから、ついつい、人からしてもらった親切や温情は忘れて、「私はこんなにも、あの人にしてあげたのに、あの人は何もしてくれない」と思いがちです。それではいい友人はできないし、自分も成長しない。
 

 と同時に、物事を損得だけで考えないという意味も含んでいます。この『損得で考えない』という姿勢が大事だ、と私は中学生たちに強調して伝えます。それは生きるうえでとても大切なことだからです。そしてまちづくりをするときにも、大事にしなければいけない考え方だといつも思っています。