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至誠通天(11) 勇敢さと温かい視線

印刷用ページを表示する掲載日:2014年6月1日更新

足利市長 和泉 聡

 4月15日に桐生市の山林から出火し、小俣地区に延焼した山火事は、対策本部を解散するまで18日間を要する長期戦になりました。消火活動には、警察をはじめ、各県の防災ヘリコプターや自衛隊の大型ヘリに繰り返し出動してもらうなど総力戦となり、感謝しきれないほどの対応をいただきました。関係各位にお礼を申し上げます。

 地元の方々にも大変、ご心配をおかけしましたが、現地で指揮をとるなかで、感じたことが二つありました。一つは、消防隊員、消防団員の勇敢さと士気の高さです。連日の作業で、疲労が蓄積していたにもかかわらず、弱音や不平を口にする者は一人もいませんでした。20キロ以上になる水入りのリュックを背負って、長い時には8時間の行程で山に入りました。火との対峙は大きな危険も伴いますが、たじろぐ様子はみじんもありませんでした。民家の裏山で隊員たちが火と格闘する場面も覚悟しましたが、「この隊員、団員たちなら、きっと大丈夫」と内心頼もしく思いました。

 二つ目は、地元の方々が、いたずらに不安がることなく、私たちの対応を冷静に見守ってくれたことです。「市の皆さんを信頼しているよ」という地元からの温かい無言のメッセージに囲まれて消火作業を展開している、そんな風に感じました。だからこそ、私たちは「絶対にこの地域を守らなければならない、ひとつの被害も許さない」という決意が固くなり、さらに闘志がわきました。

 山火事はひとたび発生すると、多大な人的エネルギーを費やし、経済的にも大きな損失を発生させます。予防の大切さと、万一火が出た場合には、拡散する前に食い止めることの重要さを痛感しました。今後の教訓にしたいと思います。