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至誠通天(6) 市長の仕事は調整役

印刷用ページを表示する掲載日:2013年12月1日更新

足利市長 和泉 聡

 市長には大統領と同じで、大きな権限がある、だから自分の決断次第でいろいろなことができる ―― 実は就任前にこんなイメージを持っていたのですが、就任してみると違っていました。この点、鹿沼市の佐藤信市長が、あるインタビューに応じて言った答えが私の気持ちと、とてもよく一致しているので紹介します。

 「葛藤ややりがいは?」と問われて佐藤市長は「市長になってむしろ戸惑ったのは、思った通りに何でもできてしまうイメージが実は意外とそうではなかったということでした。市民の声や議会の声、賛成や反対の声を聞きながら、総合的に判断して政策を進めていくため、大きな手間とヒマがかかるのが民主主義のルールです。一方に良くても、もう一方には良くない。そういった状況を理解しつつ、しっかりと話を聞き、調整していく。そんな調整役のような仕事が市長の仕事だと実感しました。やりがいというより、責任の重さを痛感しています」。私も同じように思います。

 いや、もっと正確に言うと、市長に大きな権限が与えられているのは事実で、好き勝手にこの権限を使おうと思えば、かなりのことができる、かなりのことの方向性を決めることができると思います。しかしそれをやったら『おしまい』です。独裁政治です。そうならないように、市民の声に謙虚に耳を傾ける。すると必然的に、佐藤市長が言うように『調整役的な仕事』になってきます。もちろん『調整役的な仕事』に加えて、攻めの姿勢も忘れない。私は、そうしたスタイルを目指して、日々、仕事を行っていきたいと考えています。