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至誠通天(4) 市長の時間感覚

印刷用ページを表示する掲載日:2013年10月1日更新

足利市長 和泉 聡

 「市長になって、自分の生活の何が一番変化しましたか?」とよく尋ねられます。一番変わったのは、『時間の感覚』です。新聞記者時代と比較して激変しました。記者は24時間態勢の仕事で、拘束時間はとても長かったです。しかし事件発生時などの緊急時に連絡さえつけば、基本的にはどこにいてもいい、という自由さがありました。

 市長になってからは、夜に会合がある日でも午後9時ごろまでには終わりますし、拘束時間という意味では、短くなりました。しかしその分、稼働している時間帯の密度は、何十倍も濃くなりましたし、何といっても自由度が全くなくなりました。特に昼間は15分単位で、次々にお客さんを迎えたり、打ち合わせをしたりという日が多く、ベルトコンベアに乗せられて、市長応接室と市長室と会議室、市内の会議場やイベント会場をぐるぐる回っている感じです。自分の時間全部を秘書課に取り上げられてしまったというのが率直な感想です。

 そんな中、心がけていることがひとつあります。それはどんな会合にも、できるだけ5分~10分前には到着するようにすることです。特に、公務の都合で、会合の冒頭にご挨拶だけして失礼しなければならない場合は、さらに早めに到着して、その会合に参加されている人と一言でも二言でもいいから、言葉を交わすようにしたいと思っています。そうすることで、会合の雰囲気を少しでも感じ取ることができ、それが必ず市長の仕事に活きてきます。記者時代も、どんなに小さなことでも、現場に足を運び、その場の空気を感じ取ることを大切にしてきました。自分が現場に立って感じたことが、書く記事の行間に、必ずにじみ出てきます。市長の仕事も同じだと思っています。