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至誠通天(3) 気持ちのこもった挨拶(あいさつ)とは

印刷用ページを表示する掲載日:2013年9月1日更新

足利市長 和泉 聡

 市長としての仕事のひとつに、さまざまな会合やイベントでの挨拶があります。多い時は1日5回、6回という日もあります。あらかじめ市役所の担当部署が「こんな会合なので、こんな内容、趣旨の挨拶を」という『挨拶メモ』を作ってくれます。大事なポイントはそこに書かれているのですが、それをそのまま読むだけでは、どうしても、どことなく事務的な挨拶になってしまいます。自分の経験や思いをひとつでも込めることで、聞き手の心に少しでも残る、温かい挨拶になると思い、いつも直前まで、あれやこれやと考えています。

 先日あった交通安全の会議の挨拶では、2年半前に起きた鹿沼市のクレーン車事故のことに触れました。新聞社時代、若い記者たちとこの事故の報道に携わる中で、改めて交通事故の悲惨さを感じた、その思い出をお話ししました。交通事故死者5千人と数字だけを言われても事故の悲惨さは伝わりません。5千人にはそれぞれ人生があって、愛する家族がいて、という個別具体的な事実に光を当ててこそ、悲しみが伝わり事故防止への決意が新たになるはずです。

 『社会を明るくし青少年を非行からまもる運動』では、式典の前に富田中学校の生徒さんによる演奏を聴かせてもらいました。その生徒さんたちの姿を見て、「何かに打ち込むことができる青少年は非行になんか走らないよな」といった思いを挨拶の中でお話しました。

 挨拶だけにお邪魔してすぐ立ち去ってしまうのではなくて、その場を自分の肌で感じる。そんなことも、気持ちのこもった挨拶につながるのではないかと考えています。

 すべての挨拶が気のきいたものになるかは心もとないですが、少しでも自分の気持ちが伝わるように、これからも一生懸命考えていきたいと思っています。