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絹本著色 都久波山図(けんぽんちゃくしょく つくばさんず)

印刷用ページを表示する掲載日:2016年10月6日更新

 

つくばさんずのしゃしん
 
寸法      縦 173.8cm
        横 298.2cm
江戸末期~明治初頭

筑波山は、江戸のまちからも望むことができた関東を代表する名山で、江戸の人たちにとって西の富士山と相対して東を代表する山でした。

草雲が江戸在住当時、これらのニ山を描いた作品を目にする機会は多かったものと考えられ、その影響を受けて制作された作品です。

本作品は、「七里香堂」の落款と「足利藩士」の印から草雲が幕末~明治初頭の壮年期に描いたものと推定されます。

一気呵成に描き上げた山稜に見える迫力ある筆運び、墨の濃淡に変化を持たせて描いた筑波山の山容、さらに遠近感が感じられる巧みな雲煙表現など、古来より信仰の山として崇められてきた筑波山をその霊性をふまえて見事に描き上げています。

これらの抽象表現は、草雲が晩年に富士山を描いた表現技法と共通するものがあり、その先駆けをなすものとしても注目されます。

草雲が筑波山を描いた絵画としては、春山暁靄図(しゅんざんぎょうあいず:足利市指定重要文化財)が知られますが、本図は、それ以前に描かれたもので、筑波山図の祖形をなすものと考えられ、富士山の画家として知られている草雲の違った一面を知ることができるものとして貴重な絵画です。

※通常非公開となっております