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千匹猿の絵馬

印刷用ページを表示する掲載日:2016年10月5日更新

 

えまのしゃしん

 

縦・横約90.0cm
江戸時代

この絵馬は須花坂登り口西側の山裾にある薬師堂内にあります。

額(がく)は、約90cm四方に及ぶもので、6枚の板が張り合され、茶・緑・白・黒の彩色が施されています。

上部に「奉納 諸願成就所」と筆太に書かれ、下の木と木の間と雲の間に「千匹猿」と言われる無数の猿が、遠近法を駆使して見事に描かれています。

左下隅には「享和(きょうわ)元年(1801)酉仲冬 吉日」の銘があり、「野本氏」の名が見られます。

堂内で、第二次世界大戦の戦中、戦後にかけて一時期人が生活していたため、やや煤(すす)を覆っていますが、文字・絵ともに十分見られるほどで、保存状態はやや良好です。

この絵馬が奉納されている薬師堂の周辺には元文(げんぶん)5年(1740)から万延元年(1860)に及ぶと見られる129基の庚申塔群があり、堂内でも講中の人達が長く庚申の集いを持っていたこともあり、この地の庚申信仰を総合的に把握する上で、貴重な民俗資料です。

※通常非公開となっております。