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紙本著色 熊野歓心十界曼荼羅図(しほんちゃくしょく くまのかんしんじっかいまんだらず)

印刷用ページを表示する掲載日:2016年10月5日更新

 

くまのかんしんじっかいまんだらずのしゃしん
寸法      縦  135.3cm
             横  127.4cm
安土桃山~江戸初期

熊野観心十界曼荼羅図(くまのかんしんじっかいまんだらず)は中世末期(安土桃山)から江戸初期にかけて、京の町絵師の工房で量産されたものであり、熊野比丘尼を中心に熊野信仰の布教活動や勧進を行った際に利用された参詣図です。
 
本図は別名「地獄極楽図」とも呼ばれ、中央上部に「心」の文字を中心に、半円形の山容を登降する老若男女と、背景に四季の変化、その下に阿弥陀三尊が描かれ、「心」の下方には輪廻転生と苦しむ六道の世界と、地蔵菩薩による救済の様相が描かれています。
 
建物や人物の描写は素朴であり、炎の赤や地の黄土など明るい原色によって描かれています。

本図は通常のものより小さく、折り目や絵具の剥落部分があることから、笈に入れて各地で絵解きに使用されたことが分かります。

熊野歓心十界曼荼羅図は、現在全国において600点ほど確認されていますが、熊野那智参詣曼荼羅図とセットで伝えられた例もあり、両者は一緒に絵解きに使用されたことが指摘されています。

本図は関東地方に残る極めて希少な資料といえます。

※通常非公開となっております