平成23年度(第29回) 足利市建築・景観賞決定
足利市建築・景観賞は、足利の歴史・文化、自然と人が調和し、心地良さを実感できる都市を目指し、都市環境の資質の向上及び都市景観に対する市民の皆さまの意識の高揚を図るため、昭和58年に創設された「建築文化賞」の名称を改め、まちなみ景観部門とまちづくり部門を新設し、今年で29回目を迎えます。
本年度は、建築・景観賞に建築文化部門3件、まちなみ景観部門2件、まちづくり部門2件が決定しました。選定に当たっては、地域の特性・周辺環境・高齢者や障害者等への配慮、まちづくりへの貢献度などを評価の基準といたしました。
建築文化部門
◆ 足利赤十字病院
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受賞理由
両毛地区80万人を対象とした地域の基幹病院として渡良瀬川沿いに建設されました。病棟を分棟配置にし、高さを極力抑え、周辺の住宅に対し、圧迫感を軽減するように配慮されています。また、地下水、風力、太陽光などの自然エネルギーを積極的に取り入れ、環境に配慮された、技術性やデザイン性に優れた建物です。敷地南側に広がる五十部運動公園との間には、柵や段差を設けておらず、公園を訪れた誰もが気軽に利用できるよう設計されており、まさに「地域に開かれた病院」となっています。
◆ 新藤家離れ庭園
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受賞理由
閑静な住宅街に建築された離れ(住居)と庭園です。塀と樹木に囲まれ、荘厳な雰囲気を醸し出している外観は、周辺環境に配慮され、内部の離れと庭園の様子を容易に彷彿させます。また、ひとたび門をくぐれば、当時にタイムスリップしたような視界が広がります。離れは、現在でも住居として使用されています。庭園は、春日丘台地の斜面の高低差を活かし、ダイナミックに構成されており、住居と共に丁寧に維持管理され、保存状態が良好です。
◆ 鹿島内科
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受賞理由
病院が立ち並ぶ一角に配された診療所です。建物を道路から大きく後退させ、洗練された外部空間を確保し、植栽を敷地内にバランス良く配置することにより、周辺の環境に配慮されています。建物前面はガラス張りで、圧倒的な解放感と高さを抑え水平を強調した外観を持つデザイン性の高い建物です。バリアフリーが徹底され、来る方に安心感を与える景観となっています。
まちなみ景観部門
◆ 足利織姫神社
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受賞理由
織姫神社には、1,300年の歴史と伝統を誇る機業地足利の守護神が奉られており、産業振興と縁結びの神様として足利市民に広く親しまれています。朱塗りのお宮は裏手の山の緑に映えて美しく、遠方から望むことができ、足利の代表的な景観となっています。また、境内からは渡良瀬川をはさんで、市街地を望む一級の眺望点として広く市民に親しまれています。
◆ 足利学校及び大日苑周辺の石畳とまちなみ
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受賞理由
足利学校及び大日苑周辺の石畳は、地域住民により組織された研究会で検討協議を重ね、市により整備されました。御影石を用いて、重厚な雰囲気を醸し出し、時間の経過とともに味わいが深くなるように設計されています。石畳周辺の住居や店舗の修景など、住民の主体的な取り組みと併せて、足利の歴史と文化を代表する景観となっています。
まちづくり部門
◆ いしだたみの会 【平成9年結成 会員30名 活動拠点 大門通り】
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| 七夕演出 | 鎧行列かかり火演出 |
受賞理由
「訪れたくなる・住みたくなる・住んで良かった街」を実現することを目的とし、平成9年に結成された団体です。足利学校、鑁阿寺周辺の参道をより魅力的な景観とするため、鎧行例でのかがり火演出や、薪能の際のろうそく回廊などを実施しています。また、鑁阿寺参道にあり、歴史的景観を演出する茂右衛門蔵において、毎月催し物を行うなど、足利学校、鑁阿寺周辺を活性化しようと懸命に活動をしています。訪れた誰もが見ることができるよう、蔵の解錠、施錠を毎日行っており、地域の住民による継続的な活動は、特筆に値するものです。
◆ 緑がおいしい北の郷探偵団 【平成6年結成 会員12名 活動拠点 北部地区】
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| 桜を植樹している様子 | 満開になった無量寺の桜の景観 |
受賞理由
ふるさとの景観再生を目的に、北部地区が桜の名所であった歴史的事実に基づき、平成6年の結成当時から、毎年桜の植樹を続けています。現在では、社寺や一般住宅に植樹してある桜は250本を数えます。今年の夏には、桜の植樹場所を記載したフラッグ(日本手ぬぐい)を作成し、植樹地へ配付したり、また植樹マップを作成し、北部地区全ての小中学校に配付するなど、常に新しいことに挑戦している団体です。行政、学校、団体、企業等と連携をし、様々な事業を展開しており、今後ますます発展が期待されます。
建築文化賞ライブラリー
第1~28回までの建築文化賞(今年度から建築・景観賞に改名しました)受賞作品の紹介です。










