民生教育常任委員会行政視察報告書

杉 田  勉

福井県越前市(武生第一中学校)

ITを利用した選択制中学校給食「スクールランチ」について

 越前市では、生徒が学校給食のなかで、健康・安全・環境問題に関心を深め、自ら対応できる能力を育てるため、家庭からの弁当持参も選択肢の一つとした選択制中学校給食「スクールランチ」を実施しております。目的は、より豊かな学校給食の運営と、健康教育への展開を図ること、としています。越前市では、全部で7校中学校がありますが、現在そのうち五校が実施しております。他の二校のうち一校は、自校の給食で賄い、もう一校は直近の小学校給食で賄っております。

 今回は、福井市武生中学校(生徒数709人)≠視察してまいりました。

 この方式は、パソコンによる予約、取り消し、育ち盛りの生徒の栄養バランス、給食費の業者による前納等、を考えると確かに学校給食運営としては、一歩進んだ方式といえるでしょう。特に給食費の納入問題は、行政の手を煩わさずに未納問題が一気に解決できるようになるでしょう。

しかし、一方ではこの事業を推し進めるにあたり、各学校にふれあいルーム(配膳室を含む)等の新設や改修等の整備をし、その費用は施設整備費に約5億円を投じています。

 義務教育における教育方針には、それぞれの学校により特色があって良いことですが、教育全体の費用対効果を考えた時に、他に整備すべきこともあるような気がしました。       

 

福井県福井市(福井市至民中学校)

 福井市至民中学校における教科センター方式の導入について

福井市では、21世紀を担う子供たちを育てる教育方針として3つの指針を掲げています。

1.学校教育目標  

「郷土福井に誇りをもち、たくましく生きる子供の育成」

2.5つの基本方針

1)輝くひとみ (2)響きあう心 (3)健やかなからだ

4)学ぶ先生  (5)開かれた学校

3.中学校区教育

1)幼小中での一貫した取り組み推進プラン

2)学びの定着・連続・拡大をめざす取組充実プラン

3)取組の焦点化・一体化・系統化強化プラン

4)授業の改革・協働する組織・夢を語れる子供たち発展プラン

上記指針を踏まえた上で、至民中学校を視察してまいりました。また、今回の視察にあたり至民中学校が、新たに現在地と違った場所に新設され、今年度から開校した学校であることも考慮しなければなりません。

福井市は、今回至民中学校を新設するにあたり、特別運営研究指定校としています。このような環境の下での取り組みですから、異学年型教科センター方式がベストであるとか、ベターであるとかの結論は、この子供たちが成人し、社会に出てからの判断になろうかと思います。           

教科センター方式は、あくまで施設の設計感覚による形式的なものであり、生徒が全ての授業を特別教室に出向いて受けるというものであります。私は、このことより異学年クラスター制&式に興味を持ちました。従来の学校では各学年ごとに区別あるいは、まとまりをつくり教育を受けていましたが、この方式は縦割りに4つのグループをつくりクラスターとしてまとまっています。

 一つのまとまりは1年生・2年生・3年生が構成しクラスター単位で全てのことにチャレンジして行きます。上級生は上級生らしく、先輩としての自覚を持ち自分たちの住みよい学校を創り出して行く責任を持ち、下級生は、上級生の指導を仰いで伝統を受け継ぐと同時に自分たちの新な伝統を創り出していこうとする気持ちが求められます。このような教育方法に出会ったのは初めてであります。しかし、その成果に付いては冒頭にも記しましたが、数年後のことになると思います。よい成果が得られることを期待しております。